分散支承(水平力分散ゴム支承)
鉛直方向に剛性が高く、水平方向に柔らかく支持できる積層タイプのゴム支承を用いた水平力分散ゴム支承は、平常時の温度変化による移動はゴム支承のせん断変形で追随させ、下部構造に発生するせん断力は非常に小さい値になります。地震時はゴム支承のせん断剛性(ゴムバネ)を利用し、上部構造の慣性力を複数の下部構造に分散させることができます。下部構造の剛性に応じて、任意の比率で多脚へ分散させられることが大きな特長です。
可動型ゴム支承
可動型ゴム支承には、滑り面で滑らせる構造を持つ滑り型ゴム支承とゴム支承のせん断変形で移動量をカバーするせん断型可動ゴム支承があります。
固定型ゴム支承
固定型ゴム支承には、鉛直荷重支持用ゴム支承とは別途に固定部材(アンカーバー等)を設けたものと、下沓にサイドブロックを設け、上沓に切り込みを入れてサイドブロックをはめ込み、水平力を下部工に伝達する構造のものがあります。